メッセージ

塗師の仕事

竹正の仕事は塗師屋(ぬしや)として、主に寺院仏具への漆塗り(本漆)やカシュー塗りを行っています。
塗師(ぬし)とは一般的に、木製の物に漆を塗る「漆芸家」のことを言いますが、尾張仏具の場合、多くの職人、さまざまな専門家が関わっての連携と緻密な作業があります。塗師もそうした専門職の一つで、木地に漆を塗る仕事です。
漆は仏像・仏具以外でも、さまざまなものに塗ることができます。ご存知のようにアンティーク家具や箪笥、テーブルウェアやわっぱ。それ以外にも、からくり人形やさまざまなオブジェ、看板、陶器やガラス材、建築建材や内装材、車のハンドルや内装など、漆はさまざまなものに使用することができます。
近年では、寺院仏具だけでなく、寺院の内装(柱や框など)、木工品の塗装全般を得意としています。
ご相談されたものに関しては、どんなものでも可能な限り最高の仕事をさせていただいています。

これからの塗師、これからの竹正

塗師とは、仏像・仏具に不可欠な伝統的な技法を受け継ぐ職人です。それぞれの職人の熟練した技術と経験があってこそ、美しい仏像や仏具を受け継ぎ、目にすることができます。こうした技術を守ることは、時の経過とともに色褪せることのない歴史と伝統を伝えることにもつながります。尾張仏具は、日本の伝統工芸品のひとつで、製作には深い技術と経験が必要です。江戸時代の初めから愛知県名古屋市を中心とする尾張地区で生産されてきました。
しかし人口減少やライフスタイルの変化などで、仏具を取り巻く環境は年々厳しくなってきています。現在では仏壇を持たない家庭が増え、仏教への関心が薄れつつあります。職人の高齢化と後継者不足、輸入品の増加、仏壇・仏具離れの進行といった問題もあり、仏具業界全体が厳しい状況に立たされています。
私はこの塗師の仕事が好きですし、学生時代に自分でホンダのスーパーカブ(バイク)をペイントした経験が原点となっています。家業として受け継いで塗師になったわけではありませんが、今後も守り伝えていくべき大切な仕事です。
さまざまな素材を美しく彩り保護する塗りを追求し、より美しい塗りへの挑戦を続けることで、塗師の技術や漆の伝統を次の世代にも伝えていきたいと考えています。
竹正は、依頼主様やさまざまな方々の大切な想いに寄り添い、これまでの仏像・仏具だけでなく、新たな漆の使い方や漆を塗った際の実験的な取り組みにも積極的に挑戦していく予定です。寺院仏具で培った技術を生かしながら新たなサービスや、時代に合わせたオリジナルアイテムなども生み出していきます。

塗師・代表取締役 竹森 康二
理念 理念

ミッション

  • 時代に合わせた漆塗りの美を伝え、塗師の技を継承する。
  • 持続可能な漆文化の創造を通じて、人々の暮らしを豊かにする。

企業概要

会社名
有限会社竹正
設立
1993年設立2004年法人化
所在地
〒454-0024 愛知県名古屋市中川区柳島町3-44-3
資本金
300万円
代表者
代表取締役 竹森 康二
従業員数
社員:7名パート:1名
事業内容
尾張仏具・仏像・仏具の制作・補修・修繕漆など塗料の塗装業建築資材・家具・雑貨等の補修・修繕・塗装および製造販売
主な取引先
仏具問屋全国の寺院等
主要取引銀行
愛知銀行瀬戸信用金庫

年表

1993
名古屋市内の尾張仏具を塗る漆塗り工房で修行ののち「塗工房 竹正」を開業。主に寺院仏具や仏像の漆塗を手作業で施す
1998
業績が好調に伸び、社員を雇用して作業所が手狭となり、中川区柳島町に自社工場を建設移転。大型塗装ブースを設備し、手塗りと吹付による塗りが可能になり、長尺物の塗装も行えるようになった
2004
「有限会社竹正」を設立し法人化
2016
塗りの水準向上のために、塗り上がったものに磨き工程を施すための新工場・倉庫を増設
2023
"現在、社員7名(20代2人、40代1人、50代3人、60代1人)、幅広い世代を採用し、技術の次世代への伝承を心掛けている。受注先は主に名古屋市内の仏具卸商や京都市内の仏師工房など。
30周年を機に新規事業部門を設立"

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仏具・仏像の
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塗師の本分である仏像・仏具のことなら竹正にお任せ下さい。出張での寺院や仏閣の漆塗装もご対応可能です。各種御相談・お見積のご依頼などお待ちしております。

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